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滋賀の秋口家住宅洋館が移築へ

技術革新が進み、あらゆる分野で新しい未来の技術が次々と出てくる時代ですが、同時に伝統を残すことの重要性も再認識されていますね。地方創生への関心が高まるのに伴い、昔からのお祭りなど、郷土の文化も注目されています。しかし、有形の文化財などの中には実際問題保存が難しいものもあります。古い家屋などはその代表格ではないでしょうか?滋賀県彦根市では、国の登録有形文化財、築100年の「秋口家住宅洋館」が耐震性の問題などで現地保存できない状態となっていました。取り壊しで文化遺産が一つなくなるかもしれないという危機だったのですが、市民グループ「まち遺産ネット彦根」のメンバーである鈴木達也さんが洋館の所有者から譲り受け、彦根市内の別の土地に移築・保存されることになったのだとか。秋口家住宅洋館は1916年に建てられた木造二階建てで、神戸市の異人館の様式をまねて作られたもの。歯科医院として使われていたもので、窓口や診察室などが残っています。移築工事は彦根市内で寺社などの文化財の修復工事を行う鈴竹工務店が行い、建物を解体し、梁や床板などを修復しながら可能な限り大正時代の風情を残したまま移築したとのこと。1階は鈴木さんが自宅として使用しますが、2階では交流会を開催したり、文化財としての一般公開もしていく予定だそう。7日には完成記念として特別公開が行われました。地元の遺産を残そうとする心意気にも感動しますし、文化財を修復し、保存していく職人の技術の偉大さ、大切さも再認識させられるニュースですね。

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